ナトリウムが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、ナトリウムが多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、ナトリウムの食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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ナトリウムが多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

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ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

ナトリウムの食事摂取基準

mg/日、( )は食塩相当量[g/日]

性別男性女性
年齢等推定平均
必要量
目安量目標量推定平均
必要量
目安量目標量
0~5(月)-100(0.3)--100(0.3)-
6~11(月)-600(1.5)--600(1.5)-
1~2(歳)--(3.0 未満)--(3.5 未満)
3~5(歳)--(4.0 未満)--(4.5 未満)
6~7(歳)--(5.0 未満)--(5.5 未満)
8~9(歳)--(5.5 未満)--(6.0 未満)
10~11(歳)--(6.5 未満)--(7.0 未満)
12~14(歳)--(8.0 未満)--(7.0 未満)
15~17(歳)--(8.0 未満)--(7.0 未満)
18~29(歳)600 (1.5)-(8.0 未満)600 (1.5)-(7.0 未満)
30~49(歳)600 (1.5)-(8.0 未満)600 (1.5)-(7.0 未満)
50~69(歳)600 (1.5)-(8.0 未満)600 (1.5)-(7.0 未満)
70以上(歳)600 (1.5)-(8.0 未満)600 (1.5)-(7.0 未満)
妊婦---
授乳婦---

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

ナトリウムの摂取

基本的事項

 ナトリウム(sodium)は原子番号11、元素記号Na のアルカリ金属元素の一つである。

 ナトリウムは、細胞外液の主要な陽イオン(Na+)であり、細胞外液量を維持している。浸透圧、酸・塩基平衡の調節にも重要な役割を果たしている。ナトリウムは、胆汁、膵液、腸液などの材料である。

欠乏

通常の食事をしていれば、ナトリウムが不足することはない。適切な身体機能のために必要な最低限のナトリウム摂取量については十分に定義されていないが、世界保健機関(WHO)のガイドラインには、恐らく、僅か200~500 mg/日であると推定されると記載されている3)

過剰摂取

 高血圧の発症・維持は遺伝要因と環境要因(生活習慣)の相互作用から成り立っている。そのため、高血圧の発症予防並びに治療において生活習慣改善の意義は大きく、高血圧患者はもとより高血圧の遺伝素因のある人や正常高値血圧者(130~139/85~89 mmHg)などの高血圧予備群においては、特に食事を含めた生活習慣の改善を図るべきである。

 欧米の大規模臨床試験19─24)の結果から見ると、事実として少なくとも6 g/日前半まで食塩摂取量を落とさなければ有意の降圧は達成できていない。これが世界の主要な高血圧治療ガイドラインの減塩目標レベルが全て6 g/日未満を下回っている根拠となっている。日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン(JSH2009)25)でも減塩目標は食塩6 g/日未満である。

また、食塩摂取とがん、特に胃がんの関係について多くの報告がある。世界がん研究基金・アメリカがん研究財団は、食事とがんに関する研究報告を詳細に評価した29)。その結果、塩漬けの食品、食塩は胃がんのリスクを増加させる可能性が高いとした。日本人を対象としたコホート研究では、食塩摂取量が胃がん罹患率及び死亡率と正の関連を示すことが明らかにされ30─32)、塩蔵食品摂取頻度と胃がんのリスクとの強い関連も示された30)。日本人を対象とした研究も含むメタ・アナリシスでは33)、高食塩摂取は胃がんのリスクを高めると報告されており、別のメタ・アナリシスでも34)食塩摂取量が増えるに従い、胃がんのリスクが高くなると報告されている。

参考文献

3)WHO. Guideline : Sodium intake for adults and children. Geneva, World Health Organization (WHO), 2012.
19)The Trials of Hypertension Prevention Collaborative Research Group : The effects of nonpharmacologic interventions on blood pressure and hypertension incidence in overweight people with high-normal blood pressure. JAMA 1992 ; 267 : 1213─20.
20)Whelton PK, Appel AJ, Espeland MA, et al. Sodium reduction and weight loss in the treatment of hypertension in older persons : a randomized controlled trial of nonpharmacologic interventions in the elderly( TONE). JAMA 1998 ; 279 : 839─46.
21)He J, Whelton PK, Appel LJ, et al. Long-term effects of weight loss and dietary sodium reduction on incidence of hypertension. Hypertension 2000 ; 35 : 544─9.
22)Sacks FM, Svetkey LP, Vollmer WM, et al. Effects on blood pressure of reduced dietary sodium and the Dietary Approaches to Stop Hypertension (DASH) diet. N Engl J Med 2001 ; 344 : 3─10.
23)The Trials of Hypertension Prevention Collaborative Research Group : Effects of weight loss and sodium reduction intervention on blood pressure and hypertension incidence in overweight people with high-normal blood pressure : The Trials of Hypertension Prevention, phaseⅡ. Arch Intern Med 1997 ; 157 : 657─67.
24)Espeland MA, Whelton PK, Kostis JB, et al. Predictors and mediators of successful long-term withdrawal from antihypertensive medications. TONE Cooperative Research Group. Trial of Nonpharmacologic Interventions in the Elderly. Arch Fam Med 1999 ; 8 : 228─36.
25)治療の基本方針.日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成員会.高血圧治療ガイドライン 2009(JSH2009).東京:日本高血圧学会;2009;24─30.
29)World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer Research. Food, nutrition, physical activity and the prevention of cancer, a global perspective. AICR, Washington D.C., 2007.
30)Tsugane S, Sasazuki S, Kobayashi M, et al. Salt and salted food intake and subsequent risk of gastric cancer among middle-aged Japanese men and women. Br J Cancer 2004 ; 90 : 128─ 34.
31)Kurosawa M, Kikuchi S, Xu J, et al. Highly salted food and mountain herbs elevate the risk for somach cancer death in a rural area of Japan. J Gastroenterol Hepatol 2006 ; 21 : 1681─6.
32)Shikata K, Kiyohara Y, Kubo M, et al. A prospective study of dietary salt intake and gastric cancer incidence in a defined Japanese population : the Hisayama study. Int J Cancer 2006 ; 119 : 196─201.
33)Ge S, Feng X, Shen L, et al. Association between Habitual Dietary Salt Intake and Risk of Gastric Cancer : A Systematic Review of Observational Studies. Gastroenterol Res Pract 2012 ; 2012 : 808120.
34)D’Elia L, Rossi G, Ippolito R, et al. Habitual salt intake and risk of gastric cancer : a metaanalysis of prospective studies. Clin Nutr 2012 ; 31 : 489─98.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、ナトリウムが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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