ナイアシンが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、ナイアシンが多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、ナイアシンの食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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ナイアシンが多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

順序・件数・絞り込み条件

ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

ナイアシンの食事摂取基準

mgNE/日1

性別男性女性
年齢等推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量2
推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量2
0~5(月)--2---2-
6~11(月)--3---3-
1~2(歳)55-60(15)45-60(15)
3~5(歳)67-80(20)67-80(20)
6~7(歳)79-100(30)78-100(25)
8~9(歳)911-150(35)810-150(35)
10~11(歳)1113-200(45)1012-200(45)
12~14(歳)1215-250(60)1214-250(60)
15~17(歳)1416-300(75)1113-250(65)
18~29(歳)1315-300(80)911-250(65)
30~49(歳)1315-350(85)1012-250(65)
50~69(歳)1214-350(80)911-250(65)
70以上(歳)1113-300(75)810-250(60)
妊婦(付加量)----
授乳婦(付加量)+3+3--
NE=ナイアシン当量=ナイアシン+1/60 トリプトファン。
1 身体活動レベルⅡの推定エネルギー必要量を用いて算定した。
2 ニコチンアミドのmg 量、( )内はニコチン酸のmg 量。参照体重を用いて算定した。
3 単位はmg/日。

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

ナイアシンの摂取

基本的事項

 ナイアシン活性を有する主要な化合物は、ニコチン酸、ニコチンアミド、トリプトファンである。狭義では、ニコチン酸とニコチンアミドを指す。広義では、トリプトファンのナイアシンとしての活性が、重量比で1/60 であるので、ナイアシン当量は下記の式から求められる。
ナイアシン当量(mgNE)=ナイアシン(mg)+1/60 トリプトファン(mg)

 食事摂取基準の数値はニコチン酸量として設定し、ナイアシン当量(niacin equivalent:NE)という単位で設定した。

 日本食品標準成分表2010 18)に記載されているナイアシンは、ニコチンアミドとニコチン酸の総量であり、体内でトリプトファンから生合成されるナイアシン量は含まれていない。したがって、食品中のナイアシン当量を求めるには、食品中のトリプトファン量(たんぱく質量の約1% である)に1/60 を乗じた値を足さなければならない。日本食品標準成分表2010 に記載されているたんぱく質量(g)を6 で割った数値がトリプトファン由来のナイアシン量(mg)となる。

 ニコチン酸及びニコチンアミドは、体内でピリジンヌクレオチドに生合成された後、アルコール脱水素酵素やグルコース─6─リン酸脱水素酵素、ピルビン酸脱水素酵素、2─オキソグルタル酸脱水素酵素等、酸化還元反応の補酵素として作用する。ATP 産生、ビタミンC・ビタミンE を介する抗酸化系、脂肪酸の生合成、ステロイドホルモンの生合成等の反応に関与している。NAD+は、ADP- リボシル化反応の基質となり、DNA の修復、合成、細胞分化に関わっている。

欠乏

 ナイアシンが欠乏すると、ナイアシン欠乏症(ペラグラ)が発症する。ペラグラの主症状は、皮膚炎、下痢、精神神経症状である。

過剰摂取

 ニコチンアミドは動物性食品に存在するが、高い食品でも10 mg/100 g 可食部程度である。ニコチン酸は、植物性食品に存在するが、高い食品でも数mg/100 g 可食部程度である。通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告は見当たらない。

 ニコチンアミドは1 型糖尿病患者への、ニコチン酸は脂質異常症患者への治療薬として大量投与された報告が複数ある。大量投与により、消化器系(消化不良、重篤な下痢、便秘)や肝臓に障害(肝機能低下、劇症肝炎)が生じた例が報告されている。30)

 ニコチン酸のグラム単位の投与が脂質異常症や冠動脈疾患に有効であるという報告はある32)。しかしながら、これらの治療に使用される量はニコチン酸の耐容上限量を超えており、食事での栄養素摂取の範疇ではない。

参考文献

18)文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告.日本食品標準成分表2010.全官報, 東京,2010.
30)Winter SL, Boyer JL. Hepatic toxicity from large doses of vitamin B3 (nicotinamide). N Engl J Med 1973 ; 289 : 1180─2.
32)Pozzilli P, Visalli N, Signore A, et al. Double blind trial of nicotinamide in recent-onset IDDM (the IMDIAB III study). Diabetologia 1995 ; 38 : 848─52.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、ナイアシンが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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