リンが多く含まれる食品と食事摂取基準

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、リンが多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、リンの食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

他の栄養素のランキングや食事摂取基準へは、メニューから移動できます。

リンが多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

順序・件数・絞り込み条件

ランキング

可食部 100 gあたり

続きを表示する

( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

リンの食事摂取基準

mg/日

性別男性女性
年齢等目安量耐容
上限量
目安量耐容
上限量
0~5(月)120-120-
6~11(月)260-260-
1~2(歳)500-500-
3~5(歳)800-600-
6~7(歳)900-900-
8~9(歳)1,000-900-
10~11(歳)1,100-1,000-
12~14(歳)1,200-1,100-
15~17(歳)1,200-900-
18~29(歳)1,0003,0008003,000
30~49(歳)1,0003,0008003,000
50~69(歳)1,0003,0008003,000
70以上(歳)1,0003,0008003,000
妊婦800-
授乳婦800-

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

リンの摂取

基本的事項

 リン(phosphorus)は原子番号15、元素記号P の窒素族元素の一つである。リンは、有機リンと無機リンに大別できる。成人の生体内には最大850 g のリンが存在し、その85% が骨組織に、14% が軟組織や細胞膜に、1% が細胞外液に存在する。

 リンは、カルシウムと共にハイドロキシアパタイトとして骨格を形成するだけでなく、ATP の形成、その他の核酸や細胞膜リン脂質の合成、細胞内リン酸化を必要とするエネルギー代謝などに必須の成分である。

 血清中のリン濃度の基準範囲は、2.5~4.5 mg/dL(0.8~1.45 mmol/L)と、カルシウムに比べて広く、食事からのリン摂取量の増減がそのまま血清リン濃度と尿中リン排泄量に影響する。血清リン濃度と尿中リン排泄量は、副甲状腺ホルモン(PTH)、線維芽細胞増殖因子23(FGF23)、活性型ビタミンD によって主に調節されている138)

過剰摂取

 リンは、様々な食品に含まれている。加工食品などでは食品添加物としてのリンの使用も多いが、使用量までの表示義務がなく、摂取量に対する食品添加物等の寄与率は不明である。

 腎機能が正常なときは、高濃度のリンを摂取すると副甲状腺ホルモン並びに線維芽細胞増殖因子23(FGF23)の分泌が亢進して腎臓からのリン排泄を促進し、血中のリン濃度を正常範囲に維持するように働く138)

 リン摂取量と副甲状腺ホルモンとの関係は、古くより研究されてきている145─154)。食品添加物としてリンを多量に摂取した場合、総摂取量が2,100 mg/日を超えると副甲状腺機能の亢進を来すという報告がある145)。また、1,500~2,500 mg/日の無機リン(リン酸)146,147)あるいは400~800 mg/食の無機リンを食事に添加することにより、食後の副甲状腺ホルモンレベルが上昇することも知られている148)。リンの過剰摂取は、腸管におけるカルシウムの吸収を抑制すると共に、食後の急激な血清無機リン濃度の上昇により、血清カルシウムイオンの減少を引き起こし、血清副甲状腺ホルモン濃度を上昇させるが149)、これらの反応が骨密度の低下につながるか否かについては、否定的な報告もある150)。一方、カルシウムの摂取量が少ない場合には、リンの摂取は用量依存的に成人女性の血中の副甲状腺ホルモン濃度を上昇させ、骨吸収マーカー(Ⅰ型コラーゲン架橋N- テロペプチド)を上昇、骨形成マーカー(骨型アルカリホスファターゼ)を低下させるという報告から151)、リンとカルシウムの摂取量の比も考慮する必要があると考えられる。

 しかし、現在のところ、高リン摂取または低カルシウム/リン比の食事摂取によって骨減少が起こるという、人での研究は十分でない。

参考文献

138)Bergwitz C, Jüppner H. Regulation of phosphate homeostasis by PTH, vitamin D, and FGF23. Annu Rev Med 2010 ; 61 : 91─104.
145)Bell RR, Draper HH, Tzeng DYM, et al. Physiological responses of human adult of food containing phosphate additives. J Nutr 1977 ; 107 : 42─50.
146)Calvo MS, Heath H 3rd. Acute effects of oral phosphate-salt ingestion on serum phosphorus, serum ionized calcium, and parathyroid hormone in young adults. Am J Clin Nutr 1988 ; 47 : 1025─9.
147)Silverberg SJ, Shane E, Clemens TL, et al. The effect of oral phosphate administration on major indices of skeletal metabolism in normal subjects. J Bone Miner Res. 1986 ; 1 : 383─388.
148)Nishida Y, Taketani Y, Yamanaka-Okumura H, et al. Acute effect of oral phosphorus loading on serum fibroblast growth factor 23 levels in healthy men. Kidney Int 2006 ; 70 : 2141─7.
149)Anderson JJB. Nutritional biochemistry of calcium and phosphorus. J Nutr Biochem 1991 ; 2 : 300─9.
150)Zemel MB, Linkswiler HM. Calcium metabolism in the young adult make as affected by level and form of phosphorus intake and level of calcium intake. J Nutr 1981 ; 111 : 315─24.
151)Kemi VE, Karkkainen MU, Lamberg-Allardt CJ, et al. High phosphorus intakes acutely and negatively affect Ca and bone metabolism in a dose-dependent manner in healthy young females. Br J Nutr 2006 ; 96 : 545─52.
152)Vervloet MG, van Ittersum FJ, Büttler RM, et al. Effects of dietary phosphate and calcium intake on fibroblast growth factor─23. Clin J Am Soc Nephrol 2011 ; 6 : 383─9.
153)Ferrari SL, Bonjour JP, Rizzoli R. Fibroblast growth factor─23 relationship to dietary phosphate and renal phosphate handling in healthy young men. J Clin Endocrinol Metab 2005 ; 90 : 1519─24.
154)Antoniucci DM, Yamashita T, Portale AA. Dietary phosphorus regulates serum fibroblast growth factor─23 concentrations in healthy men. J Clin Endocrinol Metab 2006 ; 91 : 3144─9.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

他の栄養素のランキングや食事摂取基準へは、下のメニューから移動することができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、リンが多く含まれる食品と食事摂取基準でした。

メニュー