ビタミンB6が多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、ビタミンB6が多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、ビタミンB6の食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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ビタミンB6が多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

順序・件数・絞り込み条件

ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

ビタミンB6の食事摂取基準

mg/日1

性別男性女性
年齢等推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量2
推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量2
0~5(月)--0.2---0.2-
6~11(月)--0.3---0.3-
1~2(歳)0.40.5-100.40.5-10
3~5(歳)0.50.6-150.50.6-15
6~7(歳)0.70.8-200.60.7-20
8~9(歳)0.80.9-250.80.9-25
10~11(歳)1.01.2-301.01.2-30
12~14(歳)1.21.4-401.11.3-40
15~17(歳)1.21.5-501.11.3-45
18~29(歳)1.21.4-551.01.2-45
30~49(歳)1.21.4-601.01.2-45
50~69(歳)1.21.4-551.01.2-45
70以上(歳)1.21.4-501.01.2-40
妊婦(付加量)+0.2+0.2--
授乳婦(付加量)+0.3+0.3--
1 たんぱく質食事摂取基準の推奨量を用いて算定した(妊婦・授乳婦の付加量は除く)。
2 食事性ビタミンB6 の量ではなく、ピリドキシンとしての量である。

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

ビタミンB6の摂取

基本的事項

 ビタミンB6 活性を有する化合物として、ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)がある。また、これらのリン酸化型であるピリドキシン5́─ リン酸(PNP)、ピリドキサール5́─リン酸(PLP)、ピリドキサミン5́─リン酸(PMP)は、消化管でビタミンB6 にまで消化された後、体内に取り込まれるため、ビタミンB6 と等モルの活性を示す。食事摂取基準はピリドキシン量として設定した。

 ビタミンB6 はアミノ基転移反応、脱炭酸反応、ラセミ化反応などに関与する酵素の補酵素、ピリドキサール5́─リン酸(PLP)として働いている。ビタミンB6 は免疫系の維持にも重要である。

欠乏

ビタミンB6 が欠乏するとリノール酸からアラキドン酸への反応が低下する。ビタミンB6 の欠乏により、ペラグラ様症候群、脂漏性皮膚炎、舌炎、口角症、リンパ球減少症が起こり、また成人では、うつ状態、錯乱、脳波異常、痙攣発作が起こる。

 ビタミンB6 は、アミノ酸の異化やアミノ酸系神経伝達物質である生理活性アミンの代謝に関わっている。血漿中に存在するPLP は、体内組織のビタミンB6 貯蔵量をよく反映する35)。血漿中のPLP 濃度が低下した若年女性において、脳波パターンに異常が見られたという報告がある36)

過剰摂取

 通常の食品で可食部100 g 当たりのビタミンB6 含量が1 mg を超える食品は存在しない。通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告は見当たらない。

 ピリドキシン大量摂取時(数g/日を数か月程度)には、感覚性ニューロパシーという明確な健康障害が観察される56)。手根管症候群の患者24 人(平均体重70 kg)にピリドキシン100~300 mg/日を4 か月投与したが、感覚神経障害は認められなかったという報告がある57)

 1997 年に初めて、ビタミンB6 が大腸がんの予防因子であることが報告された58)。我が国においては、Ishihara らが59)、ビタミンB6 摂取量と大腸がんとの関係の調査から、男性においてビタミンB6 摂取量が最も少ないグループ(平均摂取量は1.02 mg/日)に比べ、それよりも多いグループ(~1.80 mg/日)で30~40% リスクが低かったと報告している。ビタミンB6 が大腸がんの予防因子となり得ると考えられる60)

参考文献

35)Lui A, Lumeng L, Aronoff G R, et al., Relationship between body store of vitamin B6 and plasma pyridoxal-P clearance : Metabolic balance studies in humans. J Lab Clin Med 1985 ; 106 : 491─7.
36)Kretsch MJ, Sauberlich HE, Newbrun E. Electroencephalographic changes and periodontal status during short-term vitamin B 6 depletion of young, non-pregnant women. Am J Clin Nutr 1991 ; 53 : 1266─74.
56)Shaumburg H, Kaplan J, Windebank A, et al. Sensory neuropathy from pyridoxine abuse. N Engl J Med 1983 ; 309 : 445─8.
57)Del Tredici AM, Bernstein AL, Chinn K. Carpal tunnel syndrome and vitamin B6 therapy. In : Reynolds RD, Leklem JE, eds. Vitamin B6 : Its Role in Health and Disease. Current Topics in Nutrition and Disease. New York : Alan R. Liss. 459─62, 1985.
58)Slattery ML, Potter JD, Coates A, et al., Plant foods and colon cancer : an assessment of specific foods and their related nutrients (United States). Cancer Causes Control 1997 ; 8 : 575─90.
59)Ishihara J, Otani T, Inoue M, Iwasaki M, et al. Low intake of vitamin B─6 is associated with increased risk of colorectal cancer in Japanese men. J Nutr 2007 ; 137 : 1808─14.
60)Larsson SC, Orsini N, Wolk A. Vitamin B6 and risk of colorectal cancer : a meta-analysis of prospective studies. JAMA. 2010 ; 303 : 1077─83.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、ビタミンB6が多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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