ビタミンDが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、ビタミンDが多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、ビタミンDの食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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ビタミンDが多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

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ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

ビタミンDの食事摂取基準

μg/日

性別男性女性
年齢等目安量耐容上限量目安量耐容上限量
0~5(月)5.0255.025
6~11(月)5.0255.025
1~2(歳)2.0202.020
3~5(歳)2.5302.530
6~7(歳)3.0403.040
8~9(歳)3.5403.540
10~11(歳)4.5604.560
12~14(歳)5.5805.580
15~17(歳)6.0906.090
18~29(歳)5.51005.5100
30~49(歳)5.51005.5100
50~69(歳)5.51005.5100
70以上(歳)5.51005.5100
妊婦7.0-
授乳婦8.0-

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

ビタミンDの摂取

基本的事項

 天然にビタミンD 活性を有する化合物として、キノコ類に含まれるビタミンD2(エルゴカルシフェロール)と魚肉及び魚類肝臓に含まれるビタミンD3(コレカルシフェロール)に分類される。ビタミンD には二つの供給源がある。一つは、ヒトを含む哺乳動物の皮膚には、プロビタミンD3(7─デヒドロコレステロール、プロカルシフェロール)がコレステロール生合成過程の中間体として存在し、日光の紫外線によりプレビタミンD3(プレカルシフェロール)となり、体温による熱異性化によりビタミンD3(カルシフェロール)が生成する。もう一つは、食品から摂取されたビタミンD2 とビタミンD3 である。ビタミンD2 とビタミンD3 は、側鎖構造のみが異なる同族体であり、両者の分子量はほぼ等しく、体内で同様に代謝される。ビタミンD の食事摂取基準は、両者を区別せず、単にビタミンD として両者の合計量で算定した。

 ビタミンD は、肝臓で25─ヒドロキシビタミンD に代謝され、続いて腎臓で活性型である1α,25─ジヒドロキシビタミンD に代謝される。1α,25─ジヒドロキシビタミンD は、標的細胞の核内に存在するビタミンD 受容体と結合し、ビタミンD 依存性たんぱく質の遺伝子発現を誘導する。ビタミンD の主な作用は、ビタミンD 依存性たんぱく質の働きを介して、腸管や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促すことである。

欠乏

 ビタミンD が欠乏すると、腸管からのカルシウム吸収の低下と腎臓でのカルシウム再吸収が低下し、低カルシウム血症となる。これに伴い二次性副甲状腺機能亢進症が惹起され、骨吸収が亢進し、小児ではくる病、成人では骨軟化症が惹起される。一方、成人、特に高齢者において、ビタミンD 欠乏とは言えないビタミンD 不足の状態が長期にわたって続くと、骨粗鬆症性骨折のリスクが高まる。

 長野県におけるコホート研究において、1,470 人の閉経後女性(63.7±10.7 歳)を平均7.2 年間追跡した結果、血清25─ヒドロキシビタミンD 濃度が50 nmol/L 未満の例は49.6% にみられ、血清25─ヒドロキシビタミンD 濃度が62.5 nmol/L 以上群に対し、62.5 nmol/L 未満の長管骨骨折に対する相対危険率は2.20(95% 信頼区間1.37~3.53)であり、ビタミンD 不足が骨粗鬆症性骨折リスクを増加させることが示された42)

 我が国においては、骨折予防をアウトカムとした介入試験は行われていないが、海外では多くの大規模臨床試験が行われており、1 日10 μg 程度では無効だが、17.5 μg 以上では大腿骨近位部骨折を抑制するとの報告があり43,44)、その一方で骨密度へのビタミンD 投与の効果を検討した最近のメタ・アナリシスによると、大腿骨近位部のみ僅かに効果を認めたに留まると報告されている45)。このように、いまだ十分な一致を認めていない。

過剰摂取

ビタミンD の過剰摂取により、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などが起こる。

 紫外線による皮膚での産生は調節されており、必要以上のビタミンD は産生されない。したがって、日照によるビタミンD 過剰症は起こらない。またビタミンD は、肝臓及び腎臓において活性化(水酸化)を受けるが、腎臓における水酸化は厳密に調節されており、高カルシウム血症が起こると、それ以上の活性化が抑制される。

参考文献

42)Tanaka S, Kuroda T, Yamazaki Y, et al. Serum 25-hydroxyvitamin D below 25 ng/mL is a risk factor for long bone fracture comparable to bone mineral density in Japanese postmenopausal women. J Bone Miner Metab 2013 ;[ Epub ahead of print].
43)Bischoff-Ferrari HA, Willett WC, Orav EJ, et al. A pooled analysis of vitamin D dose requirements for fracture prevention. N Engl J Med 2012 ; 367 : 40─9.
44)Bischoff-Ferrari HA, Willett WC, Wong JB, et al. Prevention of nonvertebral fractures with oral vitamin D and dose dependency : a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 2009 ; 169 : 551─61.
45)Reid IR, Bolland MJ, Grey A. Effects of vitamin D supplement on bone mineral density : a systematic review and meta-analysis. Lancet 2014 ; 383 : 146─55.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、ビタミンDが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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