ビタミンKが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、ビタミンKが多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、ビタミンKの食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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ビタミンKが多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

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個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

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ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

ビタミンKの食事摂取基準

μg/日

性別男性女性
年齢等目安量目安量
0~5(月)44
6~11(月)77
1~2(歳)6060
3~5(歳)7070
6~7(歳)8585
8~9(歳)100100
10~11(歳)120120
12~14(歳)150150
15~17(歳)160160
18~29(歳)150150
30~49(歳)150150
50~69(歳)150150
70以上(歳)150150
妊婦150
授乳婦150

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

ビタミンKの摂取

基本的事項

 天然に存在するビタミンK には、ナフトキノンを共通の構造として、側鎖構造のみが異なるフィロキノン(ビタミンK1)とメナキノン類がある。フィロキノンは、側鎖にフィチル基をもつ化合物である。メナキノン類は、側鎖のプレニル基を構成するイソプレン単位の数(4~14)によって11 種類の同族体に分かれる。このうち、栄養上、特に重要なものは、動物性食品に広く分布するメナキノン─4(ビタミンK2)と納豆菌が産生するメナキノン─7 である。フィロキノン、メナキノン─4 及びメナキノン─7 は、ヒトにおける腸管からの吸収率や血中半減期がそれぞれ異なることより、生理活性も異なるものと考えられる96,97)。しかし、ビタミンK 同族体の相対的な生理活性を決定する根拠は乏しいので、分子量のほぼ等しいフィロキノンとメナキノン─4 についてはそれぞれの重量を、また、分子量が大きく異なるメナキノン─7 は下記の式によりメナキノン─4相当量に換算して求めた重量の合計量をビタミンK 量として食事摂取基準を算定した。

メナキノン─4 相当量(mg)= メナキノン─7(mg)× 444.7 / 649.0

 ビタミンK は、肝臓においてプロトロンビンやその他の血液凝固因子を活性化し、血液の凝固を促進するビタミンとして見いだされた。肝臓以外にもビタミンK 依存性に骨に存在するたんぱく質オステオカルシンを活性化し、骨形成を調節すること、さらに、ビタミンK 依存性たんぱく質MGP(Matrix Gla Protein)の活性化を介して動脈の石灰化を抑制することも重要な生理作用である。

欠乏

ビタミンK が欠乏すると、血液凝固が遅延する。通常の食生活では、ビタミンK 欠乏症は発症しない。

 我が国において、健康な人でビタミンK 欠乏に起因する血液凝固遅延が認められるのはまれであり、手術後の患者や血液凝固阻止薬ワルファリンの服用者を除き、ビタミンK の栄養はほぼ充足していると考えられる。血液凝固因子の活性化に必要なビタミンK 摂取量は明らかでなく、欠乏充足実験として、10 人の若年男性(28.3±3.2 歳)を対象として40 日間にわたってビタミンK 欠乏食を与えた研究があるが、例数が非常に少なく、これをもって設定することはできないものと考えられた100)

過剰摂取

 ビタミンK の類縁化合物であるメナジオンは、大量摂取すると毒性が認められる場合があるが、フィロキノンとメナキノンについては大量に摂取しても毒性は認められていない。我が国では、メナキノン─4 が骨粗鬆症治療薬として45 mg/日の用量で処方されており、これまでに安全性に問題はないことが証明されている48)

 一方、大腿骨近位部骨折とビタミンK 摂取量との関連を検討した最近のコホート研究によると、100 μg/日程度(またはそれ以上)を摂取していた群で、それ未満の摂取量の群に比べて発生率の低下が観察されている101,102)。骨におけるビタミンK 作用不足の指標である血中低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)高値は、骨密度とは独立した骨折の危険因子であり、ucOC を低下させるためには、肝臓で凝固因子の活性化に必要な量以上(おおむね500 μg/日以上)を要することが示されている103,104)。骨折の予防に必要なビタミンK 摂取量は、血漿中非カルボキシル化プロトロンビンを指標とする場合に比べて多い可能性が考えられる。ビタミンK のサプリメント投与による骨折発生率の減少に関するメタ・アナリシスが発表されているが105)、45 mg/日という多量のメナキノン投与によるものである。

参考文献

48)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会.骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011 年版.ライフサイエンス出版.東京,2011.
96)Shearer MJ, Bach A, Kohlmeier M. Chemistry, nutritional sources, tissue distribution and metabolism of vitamin K with special reference to bone health. J Nutr 1996 ; 126 : 1181S-6S.
97)Schurgers LJ, Vermeer C. Differential lipoprotein transport pathways of K-vitamins in healthy subjects. Biochim Biophys Acta 2002 ; 1570 : 27─32.
100)Suttie JW, Mummah-Schendel LL, Shah DV, et al. Vitamin K deficiency from dietary vitamin K restriction in humans. Am J Clin Nutr 1988 ; 47 : 475─80.
101)Feskanich D, Weber P, Willett WC, et al. Vitamin K intake and hip fractures in women : a prospective study. Am J Clin Nutr 1999 ; 69 : 74─9.
102)Booth SL, Tucker KL, Chen H, et al. Dietary vitamin K intakes are associated with hip fracture but not with bone mineral density in elderly men and women. Am J Clin Nutr 2000 ; 71 : 1201─8.
103)Binkley NC, Krueger DC, Kawahara TN, et al. A high phylloquinone intake is required to achieve maximal osteocalcin gamma-carboxylation. Am J Clin Nutr 2002 ; 76 : 1055─60.
104)Bügel S, Sørensen AD, Hels O, et al. Effect of phylloquinone supplementation on biochemical markers of vitamin K status and bone turnover in postmenopausal women. Br J Nutr 2007 ; 97 : 373─80.
105)Cockayne S, Adamson J, Lanham-New S, et al. Vitamin K and the prevention of fractures : systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 2006 ; 166 : 1256─61.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、ビタミンKが多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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