亜鉛が多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取

日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき、亜鉛が多く含まれる食品および、少なく含まれる食品をランキング形式で紹介しています。

食品群や水分量で絞り込んだりすることもできます。

 

また日本人の食事摂取基準(2015年版)から、亜鉛の食事摂取基準と、欠乏症・過剰症も紹介しています。

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亜鉛が多く含まれる食品

食品群や水分量で絞り込んだり、含まれる量が少ない順に並び替えることができます。

最大表示件数は300件まで増やすことができます。

個別食品名をタップすると「文部科学省 食品成分データベース」の食品成分ページを表示します。

順序・件数・絞り込み条件

ランキング

可食部 100 gあたり

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( ): 推定値, -: 未測定, Tr: 微量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

亜鉛の食事摂取基準

mg/日

性別男性女性
年齢等推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量
推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量
0~5(月)--2---2-
6~11(月)--3---3-
1~2(歳)33--33--
3~5(歳)34--34--
6~7(歳)45--45--
8~9(歳)56--55--
10~11(歳)67--67--
12~14(歳)89--78--
15~17(歳)910--68--
18~29(歳)810-4068-35
30~49(歳)810-4568-35
50~69(歳)810-4568-35
70以上(歳)89-4067-35
妊婦(付加量)+1+2--
授乳婦(付加量)+3+3--

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

亜鉛の摂取

基本的事項

 亜鉛(zinc)は原子番号30、元素記号Zn の亜鉛族元素の一つである。亜鉛は体内に約2,000 mg存在し48)、主に骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに分布する49)

 亜鉛の生理機能は、たんぱく質との結合によって発揮され、触媒作用、構造の維持作用、調節作用に大別される50)。亜鉛の恒常性は、亜鉛トランスポーターによる亜鉛の細胞内外への輸送とメタロチオネインによる貯蔵によって維持される51)。亜鉛トランスポーターは、細胞内シグナル伝達と代謝調節を介して、亜鉛の多くの生理機能の発現に関わる。

欠乏

 亜鉛欠乏の症状は、皮膚炎や味覚障害、慢性下痢、低アルブミン血症、汎血球減少、免疫機能障害、神経感覚障害、認知機能障害、成長遅延、性腺発育障害などである52)。我が国の亜鉛欠乏症は、亜鉛非添加の高カロリー輸液施行時53)、吸収障害を伴う疾患に対する経腸栄養施行時54)、低亜鉛濃度の母乳55)や経腸栄養剤56)での栄養管理時に報告されている。

過剰摂取

 亜鉛の場合、通常の食品において過剰摂取が生じる可能性はない。サプリメントや亜鉛強化食品の不適切な利用に伴って過剰摂取が生じる可能性がある。

 亜鉛自体の毒性は極めて低いと考えられるが、多量の亜鉛の継続的摂取は、銅の吸収阻害による銅欠乏、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性の低下82)、貧血83)、汎血球減少83)、胃の不快感84)などを起こす。18 人のアメリカ人女性(25~40 歳)において、亜鉛サプリメント50 mg/日の12 週間継続使用が血清HDL コレステロールの低下85)、10 週間継続使用が血清フェリチン、ヘマトクリット、赤血球SOD 活性の低下、血清亜鉛増加84)を起こしている。

参考文献

48)Cousins RJ. Zinc. In : Filer LJ, Ziegler EE, eds. Present knowledge in nutrition, 7th edition. International Life Sciences Institute, Washington D. C., 1996 : 293─306.
49)Jackson MJ. Physiology of zinc : general aspects. In : Mills CF, ed. Zinc in human biology. Springer-Verlag, London, 1989 : 1─14.
50)Chasapis CT, Loutsidou AC, Spiliopoulou CA, Stefanidou ME. Zinc and human health : an update. Arch Toxicol 2012 ; 86 : 521─34.
51)Solomons NW. Update on zinc biology. Ann Nutr Metab 2013 ; 62 (Suppl 1): 8─17.
52)Prasad AS. Discovery of human zinc deficiency : 50 years later. J Trace Elem Med Biol 2012 ; 26 : 66─9.
53)Okada A, Takagi Y, Itakura T, e t al. Skin lesions during intravenous hyperalimentation : zinc deficiency. Surgery 1976 ; 80 : 629─35.
54)手塚匡哉,丸山友裕,樋口 昇,他.ニコチン酸および亜鉛低下を来し,多彩な皮膚症状を伴 った吸収不良症候群の1 例.臨床皮膚科2000;54:805─8.
55)岩田久夫,藤沢重樹,竹内美奈子.低亜鉛母乳による獲得性腸性肢端皮膚炎の兄弟例.皮膚科 の臨床1990;32:951─5.
56)青山文代,石田久哉,上田恵一.経管栄養中にみられた続発性亜鉛欠乏症.皮膚科紀要 1989;84:159─64.
82)Yadrick MK, Kenney MA, Winterfeldt EA. Iron, copper, and zinc status : Response to supplementation with zinc or zinc and iron in adult females. A m J Clin Nutr 1989 ; 49 : 145─50.
83)Prasad AS, Brewer GJ, Schoomaker EB, e t al. Hypocupremia induced by zinc therapy in adults. JAMA 1978 ; 240 : 2166─8.
84)Fosmire G. Zinc toxicity. A m J Clin Nutr 1990 ; 51 : 225─7.
85)Black MR, Medeiros DM, Brunett E, e t al. Zinc supplements and serum lipids in young adult white males. A m J Clin Nutr 1988 ; 47 : 970─5.

日本人の食事摂取基準(2015年版)より

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上、亜鉛が多く含まれる食品と食事摂取基準、欠乏と過剰摂取でした。

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