ドーナツチャートと円グラフ
円グラフ(パイチャート)とドーナツチャートは、おそらく最も一般的に使われるチャートです。 円は弧に分割され、各部分は対応するデータの比例値を示します。
これらは、データ間の比率関係を示すのに優れています。
円グラフとドーナツチャートは本質的にChart.jsの同じクラスを使用していますが、cutoutPercentage
についてのみ異なる初期値を持っています。これはグラフの何パーセントを内側から切り取るかを指定します。円グラフでは「0」、ドーナツチャートでは「50」となっています。
これらのグラフはChart
コアのエイリアスとしても別々に登録されています。異なるデフォルト値と異なるエイリアス以外は、まったく同じです。
使用例
// 円グラフ
var myPieChart = new Chart(ctx,{
type: 'pie',
data: data,
options: options
});
// ドーナツチャート
var myDoughnutChart = new Chart(ctx, {
type: 'doughnut',
data: data,
options: options
});
データセットプロパティ
ドーナツチャートと円グラフでは、各データセットに対していくつかのプロパティを指定できます。 これらは、特定のデータセットの表示プロパティを設定するために使用されます。 例えば、データセットの弧の色は、一般的にこの方法で設定されます。
Name | Type | Description |
---|---|---|
backgroundColor |
Color[] |
データセットの円弧の塗りつぶし色。色を参照してください。 |
borderColor |
Color[] |
データセットの円弧の境界線の色。色を参照してください。 |
borderWidth |
Number[] |
データセットの円弧の境界線の幅。 |
hoverBackgroundColor |
Color[] |
マウスオーバー時の弧の塗りつぶし色。 |
hoverBorderColor |
Color[] |
マウスオーバー時の弧の境界線の色。 |
hoverBorderWidth |
Number[] |
マウスオーバー時の境界線の太さ。 |
設定オプション
円グラフとドーナツチャートに特化したカスタマイズオプションです。これらのオプションは、グローバルチャート設定オプションとマージされ、チャートのオプションを構成します。
名前 | 型 | 初期値 | 説明 |
---|---|---|---|
cutoutPercentage |
Number |
ドーナツチャートでは50 、円グラフでは 0 |
中央部から切り取られるグラフの割合。 |
rotation |
Number |
-0.5 * Math.PI |
弧を描画する開始角度。 |
circumference |
Number |
2 * Math.PI |
弧全体の角度。 |
animation.animateRotate |
Boolean |
true |
trueの場合、グラフは回転するアニメーションをします。 このプロパティはoptions.animation オブジェクトにあります。 |
animation.animateScale |
Boolean |
false |
trueの場合、中央から外側に向かってグラフが大きくなるアニメーションをします。 |
デフォルトオプション
ドーナツチャートの設定の初期値を変更することもできます。これはChart.defaults.doughnut
で利用できます。円グラフにも同様に、Chart.defaults.pie
に初期値があり変更可能です。違いはcutoutPercentage
が0に設定されていることだけです。
データ構造
円グラフの場合、データセットにはデータ点の配列が含まれている必要があります。 データ点は数値でなければならず、Chart.jsはすべての数値を合計し、それぞれの相対的な割合を計算します。
また、ツールチップが正しく表示されるように、ラベルの配列を指定する必要もあります。
data = {
datasets: [{
data: [10, 20, 30]
}],
// これらのラベルは凡例とツールチップに表示されます。
labels: [
'Red',
'Yellow',
'Blue'
]
};